「不動産投資を始めたいが資金が足りない」という人は、マンション投資ローンを利用しましょう。ただし、融資額の大きいマンション投資ローンは、審査が非常に厳しいものです。審査を突破するために、必要な知識を蓄えておきましょう。

 

この記事ではマンション投資を考えている人に向けて、

1. マンション投資ローンと住宅ローンの違い
2. マンション投資ローンのメリット・デメリット
3. マンション投資ローンの審査対策
4. 一般的なマンション投資ローンの申し込み手順

 

を解説します。

 

 

ローンの目的（使い道）

マンション投資ローンの目的は、「マンション・アパートなどの投資用物件」を購入することです。ビジネス目的のローンなので、マンション投資ローンでマイホームを購入することはできません。

 

逆に、住宅ローンは「個人用のマイホーム」を買うためのものなので、住宅ローンで収益物件を購入することはローンの規約で禁じられています。

 

 

借りられる額

住宅ローンの融資額は、最大でも年収の10倍程度です。しかし、マンション投資ローンの場合、審査にさえ通れば年収の20倍近い額を借りることができます。

 

 

金利

金利に関しては、住宅ローンの方が低いです。金利負担を上げると住宅ローンの利用者が減り、金融機関の利益も少なくなってしまうため、衣食住の住を支える住宅ローンは金利が低く抑えられています。

 

 

審査基準

マンション投資ローンの審査基準は、「投資物件の賃貸収入でローンを返済できるかどうか」です。収益性や将来性の高い物件なら、年収が低くてもローン審査に通やすくなります。

 

一方、本人の収入からローンを返済する住宅ローンでは、「職業の安定性」や「年収」等が審査基準です。

 

 

マンション投資ローンを組むメリット

マンション投資ローンのメリットは、自己資金が少なくても、高額な投資用物件を購入できること。3,000万円のアパートを購入するために年間100万円ずつ貯金した場合、投資できるようになるまで30年かかります。

 

しかし、マンション投資ローンを組めば、すぐに物件を運用可能です。

 

 

マンション投資ローンを組むデメリット

マンション投資ローンでは、毎月の家賃収入からローンの元金と金利を返済します。空き室リスクの高い物件に手を出すと、ローンを返済できないので注意が必要です。

 

 

 

マンション投資ローンは、

1. 年収が多い
2. 勤務先の業績が安定している（公務員・大企業は高評価）
3. 勤続年数が長い

 

といった条件を満たしていれば審査に通りやすいとされています。 とはいえ、短期間で年収を大幅に増やしたり、大企業に転職したりするのは困難です。 そこでおすすめしたいのが、

1. 貯金や親族からの援助を受けて頭金を増やす
2. 収益性の高い物件を探す

 

という手段。頭金なしで3,000万円借りるより、頭金を500万円用意して2,500万円のローンを組む方が審査に通りやすいのです。

 

また、マンション投資ローンは「マンションの家賃収入」が返済資金なので、

1. 購入を検討している時点で満室に近い
2. 築浅で建物の寿命が長い
3. 賃貸需要の高いエリア・物件なので空き室リスクが比較的低い

 

といった優良物件の見極めも重要になってきます。

 

 

 

マンション投資ローンを実際に借り入れるまでの流れは、以下の通りです。

1. めぼしい投資用物件を見つける
2. 金利等を比較して金融機関を決める
3. 不動産投資ローンの申し込み書類を準備する
4. 金融機関に不動産投資ローンを申し込み、審査を受ける
5. 金融機関から融資の決定通知が届いたらローンの契約を結ぶ
6. マンション投資ローンで物件を購入する

 

申し込み書類や必要書類が不足していたり、書類の記述に不備があったりすると審査には通りません。物件選びや融資額の調整を含めて、信頼できるプロに相談しましょう。

 

 

 

マンション投資ローンを活用すれば、自己資金が少なくても高額な投資用マンションを購入できます。投資は、運任せのギャンブルではありません。数十年かけて貯めたお金で1回の投資にかけるより、若い内にローンを組んで投資の回数と経験を増やした方が、長期的に見て有利です。

 

また、投資ローンを活用して物件数を増やせば、利益を負やしたり、物件一戸あたりの空き室リスクを下げたりすることもできます。投資ローンは、不動産投資を成功につなげる強力な武器の一つです。適切に扱えば恐れる必要はないので、メリットやデメリットを理解したうえで活用しましょう。

 

 

 

マンション投資ローンは、必要最小限の自己資金で不動産投資を始める手段です。住宅ローンに比べて金利は高いものの、収益性の高い物件や空き室リスクの低い物件を見極めることができれば、堅実に資産を増やしていくことができます。投資が順調に進めば、ローンを利用して複数の不動産オーナーになることも可能です。

 

マンション投資をするときは、ローンを賢く使いましょう。

 

 

 

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