マンション投資の成功は、どの物件に投資をするかである程度は決まってしまいます。
そして、物件選びにおいて一番重要なのは見た目のきれいさやおしゃれさ、新しさではなく立地です。立地条件の合わない物件は、価格が高くても入居者を確保できないので儲かりません。
今回は、マンション投資における立地の重要性や、立地の良い物件の探し方をご紹介します。
目次
投資用語で良く耳にする立地って何のこと?
いわゆる不動産投資用語における立地とは、「駅からどれくらい近いのか」などを指す言葉です。
不動産の広告や不動産投資の解説サイトでも、立地の良い物件は最寄り駅から近い住まいを指し、立地の悪い物件は駅から離れた物件のことを意味します。
基本的に、都市部であればあるほど一日あたりの駅利用者数は多くなるため、駅周辺には飲食店・スーパー・デパート・銀行等が集まり暮らしやすくなります。駅に近いと移動時間も短くなるので、立地が良い、つまり駅に近い物件は安定した賃貸需要を期待できます。
ただ、一口に立地といってもその評価基準はさまざまです。エリアや世帯構成によっても賃貸物件に求められる立地の良さは変わってくるため、マンション投資をする場合は「狙うターゲットに合う立地の良さとは何なのか」を知っておく必要があります。
なぜマンション投資では立地が重要だといわれるのか
どうしてマンション投資において立地が重要だとされているのかというと、人の流れが少ないエリアはそもそも家を借りたいと考える人の数が少ないからです。マンション投資を成功させるためには、物件を満室にして毎月安定した家賃収入を得る必要があります。駅から離れており、地域で賃貸物件を探している方が10名しかいないエリアで入居者を探すより、100名が賃貸物件を探している駅前で入居者を探す方が簡単なので、マンション投資物件選びでは立地が最重要項目なのです。
また、賃貸需要が安定した物件であれば、退去者が出ても短期間で次の入居者を見つけられます。立地の良いマンションは、戸数の多いマンションを持っても全室を埋めやすいため、稼ぎやすいのもポイントです。
駅近・買い物環境・日当たりなど良い立地の条件
「立地が良い」物件の条件は一種類ではありません。たとえば、駅近であることはわかりやすい好立地の条件ですが、駅から遠くても買い物環境が充実していたり、日当たりや景色が良かったりすれば立地が良いと入居者に判断される場合があります。
特に重要なのが、周辺にある施設の数と充実度です。コンビニやスーパー、病院や大きな公園が近くにあると生活の利便性が高まります。独身の若い単身者向けマンションを購入するなら、深夜まで営業している飲食店の数やコインランドリーの重要性が増してくるでしょう。車移動の多い地域だと、最寄り駅までの近さよりも駐車場の使いやすさの方が大切です。
駅に近い物件を見つけられない場合、地域の特性に合った「良い立地」を見つける能力が大切になってきます。
立地の良いマンション投資物件を探すコツ
立地の良いマンション投資物件を探すコツは、不動産情報サイトと地図、現地訪問など複数の調査方法を組み合わせることです。不動産情報サイトで気になる物件を見つけたら、地図で周辺施設の充実度等を確認します。内覧を行うついでに物件の周辺を歩き回れば、駅までの実際の距離感や徒歩圏内にある施設の良し悪しも見えてくるでしょう。内覧の度にその地域にはどのような入居者が多く、どういった物件が人気なのかを考える癖をつければ、地域のニーズに合わない物件への投資も避けられます。
ネット上での物件情報検索だけ、現地での調査だけでは物件の良し悪しを見落としてしまうので、投資する物件は多角的に調べましょう。
立地の良し悪しは地域によっても異なる
なお、立地の良し悪しは地域によっても変わります。車の不要な都市部なら最寄り駅、特に複数の路線が乗り入れるターミナル駅に近い物件が人気を持ちますが、郊外なら自家用車があるため駅までの距離にこだわる必要はありません。
また、飲み屋街や風俗街、大きな音の出る工場・線路・国道の近くだと、付近に交番があって治安が良い・街頭が多く夜間も明るい・音の発生源から離れていて静かな物件が好まれます。
地域や周辺環境によって入居者に人気のある立地条件は違うため、不動産を探すときは地域の特性も考慮しましょう。
まとめ
マンション投資を成功させるためには、立地の良い物件を押さえることが大切です。
ただ、人によって、また地域によっても多くの入居者が住みたいと感じる立地条件の良さは異なります。価格や利回りの載った物件広告だけを見ていても、その地域の賃貸需要は分かりません。
マンション投資物件を探すときは、物件だけでなく周辺地域の施設や環境に目を向けたり、一つの物件を様々な角度からチェックしたりして、地域のニーズに合った物件を見つけましょう。