男性に比べて平均寿命が長く、平均賃金の低い女性の間で、資産形成を目指したマンション投資がブームとなっています。
ただ、限られた収入の一部を投資に回すことに抵抗を覚える方もいるでしょう。リスクがあるなら挑戦したくないと考えるのも無理のない話です。
そこで今回は、女性にマンション投資をおすすめする理由やその背景、投資の成功につながるコツなどをご紹介していきます。
目次
マンション投資を始める女性が増えている
近年、女性の間で注目を集めているのがマンション投資です。
年金の受給開始年齢が次々に引き上げられる中、平均寿命が男性に比べて数年長い女性にとって、「老後資金をどうやって用意するのか」は非常に重要な問題になっています。
同業種でも男性より女性の方が平均賃金は低く、結婚や出産などでキャリアを中断するケースが少なくないことを考えると、本業の収入だけで十分な老後資金を用意するのは現実的な話ではありません。
そこで注目されているのが、ローンを組んで賃貸物件を購入し、月々の家賃収入を使って返済や維持費の支払いをしていくマンション投資なのです。
将来に関する負担が大きな後押しに
女性がマンション投資を始める背景には、将来への不安感が大きな要因となっています。日本は世界でもトップクラスの預貯金大国であり、投資自体があまり盛んではないことで知られていますが、残念なことに一般的な銀行口座の利率はごくわずかです。
大切に預貯金を取っておいても、仮にインフレが続き、1万円で買えたものの価格が20年後1万5,000円になってしまえば、現金の価値は相対的に減ってしまいます。
その点、マンションのような現物資産は、インフレが起きてもその時点の価値で売却したり賃貸したりすることが可能です。インフレに強く、物件によっては10年単位で運用できる上に、もし何かあったら自身の住居としても活用できるという点でマンション投資は優れています。短期間で大きな利益を出せる投資商品は、その分暴落のリスクも含むため、リスクを抑えつつ長期で資産形成を目指すマンション投資は堅実思考の方に人気です。
男女間の格差がきっかけとなるケースも
男女間の格差がマンション投資のきっかけになるケースもあります。
最も大きいのは、男女間の賃金格差でしょう。たとえば、2020年に発表された政府の調査によると、女性の平均年収は男性の年収よりも87万円低いです。※1
また、年齢別に収入の上昇率を調べた賃金カーブに注目すると、20代前半の新卒時期こそ男女格差がないものの、女性の場合は賃上げが起こりづらいということもわかっています。※1
男性よりも平均年収が少ないということは、生涯年収も大幅に少ないということです。老後資金を短期間で貯めることが難しい以上、老後資金は月々の給料から少しずつ貯蓄していくことになります。しかし、収入が少ないと貯蓄に回す余裕を持てません。将来を不安視する女性にとって、マンション投資は男女の賃金格差を埋める一つの手立てにもなっているのです。
必要な自己資金が少ないことも大きなメリット
女性にマンション投資をおすすめする理由として、自己資金が少なくても始められるという点があります。
マンション投資のようにローンを使った投資では、金融機関から融資を受けることで自分が持っているお金では手が出せない物件を購入できるからです。マンション投資の場合、入居者さえ確保できれば家賃収入でローン返済をまかなえるため、月々の自己負担も最小限に抑えられます。
専門知識が不要なので女性でも始めやすい
管理会社や税理士を利用すれば働きながら投資できる
マンション投資は、実務のほとんどを管理会社や税理士に委託することが可能です。
もちろん手数料はかかりますが、入居者探しや入居者からの問い合わせ、設備の補修などをプロに任せてしまえば、仕事や趣味、育児等で忙しくしていても資産運用できます。投資のために割く時間を圧縮できるのも、マンション投資のメリットです。
女性ならではの目線が物件探しに役立つ
不動産の専門知識がなくても、女性は女性にとって住みやすい物件を見極める能力を持っています。物件のセキュリティーや周辺の治安、水回りの設備など、男性だと気づけない部分に注目して賃貸需要のある物件か判断できるのは、大きな強みです。
セキュリティーの強固な物件は女性人気も高く、賃料が高くても入居者を付けやすいため、空き室リスクも下げられるでしょう。
まとめ
自分の時間を大切にしながら老後資金への備えができるマンション投資は、女性にとって無理なく老後資金を用意できる資産運用の手段です。
物件選びなど、女性だからこそ気づけるポイントで人気物件を見極めることもできますし、ローンを使えば自己資金が少なくても投資を始められます。不動産投資は、投資期間が長くなればなるほど利益も大きくなりやすいので、老後や将来に不安があるなら早い段階でマンション投資を検討してみると良いでしょう。