「夫婦+子ども」の家族で暮らすファミリータイプのマンション投資は、単身者向けのマンション投資とは投資の戦略が大きく変わります。両者の違いやファミリータイプのマンション投資に適した物件選びのポイントを押さえておかないと、高額な不動産を手に入れても十分な収益を期待できません。
そこで今回は、ファミリータイプのマンション投資で成功するための知識として、ファミリー層を狙って投資するメリットやデメリット、投資する上でのポイントなどをお伝えしていきます。
目次
ファミリータイプのマンション投資とは?
ファミリータイプのマンション投資とは、単身者ではなく家族世帯向けの物件を狙った不動産投資のことです。
一般的に、単身者と子どもを持つ家族世帯は生活スタイルや住まいに求める条件が大きく異なるため、ファミリータイプのマンション投資をする場合、「家族として暮らしやすい物件かどうか」「年収などを考えて十分に払えると入居者が感じる家賃で運用できるか」といったことを考慮する必要があります。
単身者向けマンション投資との違い
物件の広さと価格
単身者向けの物件とファミリータイプの物件の違いは、広さと価格です。ワンルームや1K、広くても1LDKなどが好まれる単身者向けの物件と違って、ファミリー層を狙う場合最低でも2LDKや3LDK以上の間取りが必要になってきます。
部屋数が増え床面積が広くなればなるほど一戸あたりの価格も高くなっていくため、ファミリータイプのマンション投資は単身者向けの不動産投資より大きな資金が必要です。
立地
ファミリータイプのマンション物件は、単身者向けの不動産に比べると駅から遠い場所に点在しています。同じ大きさのマンションを建てる場合、広さを必要とするファミリー向けの間取りを少数作るよりも、単身者向けの狭い間取りを多く作った方が儲かるからです。
核家族化が進む現代日本では、あえてファミリー向け物件を新築したり建て替えたりするデベロッパーが多くないという事情もあります。
利回り
土地の広さに対して部屋数が少なく、物件価格の高いファミリータイプ物件は利回りがそれほど高くありません。理由は単純で、ワンルーム二部屋分の広さがあっても、家賃をワンルームの倍額に設定すると入居者を確保できないからです。
また、部屋が広い分修繕費や固定資産税などの維持費も多くかかってしまいます。価格の高さ故に、ローンを完済して次の物件に投資することで投資の規模を拡大していくといった戦略を取りづらい点にも注意が必要です。
ファミリータイプのマンション投資のメリットとデメリット
ファミリータイプのマンション投資のメリット
ファミリータイプのマンション投資には、以下のようなメリットがあります。
- 平均的な入居期間が長いため家賃収入が安定しやすい
- 多少立地が悪くても環境が良ければ入居者を確保できる
- 物件数が少ない分、入居者の取り合いが起こりづらい
ファミリー向けの賃貸マンションを探す層は、子育てをしているケースが多いです。相応の家賃を設定していれば、あまり問題を起こさずに部屋を使ってくれる優良な入居者を確保しやすくなりますし、子育てをきっかけにした入居なら10年近く入居してもらえることも少なくありません。
ファミリータイプのマンション投資のデメリット
一方のデメリットは、
- ワンルーム物件よりも価格が高い
- 一度空き室になると空き室期間が続きやすい
- 修繕費・原状回復費の負担が大きい
- 元の価格が高い分売却しづらい
などです。
ただし、その分、ワンルームマンションよりも入居期間が安定している傾向にありますし、ローンさえ返済してしまえばマイホームとして利用することもできます。
ワンルームマンション投資にはないメリットを持っているため、自身の好みや予算に合った物件を見つけることが重要です。
ファミリータイプのマンション投資を成功させるポイント
ファミリータイプのマンション投資を成功させたいなら、入居者のニーズを徹底的に洗い出しましょう。
一般的な子育て世帯のニーズは、
- 医療機関・学校・公園などの施設が充実している
- 車なしでも買い物できる
- 子育て中の生活音を気にすることなく生活できる
などです。
物件そのものの設備はもちろん、子育てしやすいエリアかどうかなども考慮する必要があります。
「ファミリータイプに効果的な物件の探し方」
ファミリータイプに向いたマンション投資物件は、不動産情報サイトや投資アドバイザーなどを通じて探すと良いでしょう。
物件の管理状態に問題があると退去の可能性が高まってしまうため、物件だけでなく信頼できる管理会社に任せられるかどうか重要です。できれば、信頼できるマンション投資のパートナー企業が抱えている物件の中から探すことをおすすめします。
まとめ
ファミリータイプのマンション投資は、単身者向けの投資と比較してより長期間安定した家賃収入を期待できるのが強みです。
ただし、不動産価格や維持費が高いといったデメリットも持っています。少しでも空き室期間を作らずにすむように、家そのもののスペックだけでなく、お子さんのいる世帯にとって過ごしやすい環境・エリアで物件探しを進めることを意識しましょう。