マンション投資を成功させるためには、自らの予算や投資スタイル、地域事情に合った間取りの物件を抑えることが重要です。
外観や価格がお得に見えても、儲からないマンションに投資をすると、資産は増やせません。
今回は、マンション投資における間取り選びのポイントをお伝えします。
マンション投資に必要な間取りの見分け方
マンションの間取りは、「1K」や「3LDK」のように「部屋数+部屋タイプ」で記載されるのが一般的です。
まずは、マンションの間取りに使われる用語を押さえておきましょう。
- K(キッチン)
- DK(ダイニングキッチン)
- LDK(リビングダイニングキッチン)
- 1R(ワンルーム)
- S(サービスルーム)
一部屋の中にキッチンや洗面所などすべての設備が収まっている1Rを除いて、2DKなら個室2部屋にダイニングキッチンが別途あるという構造になっています。
マンション投資に向いている間取り
立地の良い1R・1K・1DK
マンション投資に向いているのは、1Rや1K、1DKといった単身者向けの間取りです。駅や大学など立地の良いエリアの物件なら、賃貸需要が高いため空き室リスクを抑えられます。
また、広い間取りに比べて価格が手頃なので、マンション投資初心者でも手を出しやすいです。投資経験を積む最初の物件としては、立地の良い1Rマンションを中心に探すと良いでしょう。
1LDKや2DKもおすすめ
平均年収の高い世帯が多いエリアだと、1LDKや2DKといった1Rより少し広めの間取りもおすすめできます。
お子さんのいない夫婦やカップルなど、単身者よりも金銭的な余裕がある層をターゲットにできるのがポイントです。収入に余裕のある単身者や二人暮らし世帯を狙える物件に投資すれば、学生向けマンションのような騒音問題・迷惑行為のリスクも下げられるでしょう。
資産価値が落ちにくい間取りとは?
マンションの角部屋は、ほかの部屋に比べて窓を設置できるため人気があります。
また、隣に接する部屋の数が少ないため、騒音問題を気にする入居者からも人気です。
「角部屋だから」という理由で家賃を少し高く設定できるのも強みとなっています。物件広告を作る際のアピールポイントとして掲示できるので、気になっている物件内に角部屋があるなら狙ってみると良いでしょう。
マンション投資をやめておいた方が良い間取りとは?
和室のみの間取り
和室は、背の高い家具などを置きづらい、西洋風のインテリアにするのが難しいといったデメリットを持っているため、和室のみの間取りでは十分な賃貸需要を見込めません。
また、比較的新しい物件であれば洋室ベースで作られており、和室のみの物件は築年数の古いものが多いという問題もあります。
賃貸不動産市場において、人気が高いのは洋室です。和室のみの間取りは、できれば避けましょう。
部屋の形状が正方形・長方形以外の間取り
半球状や三角形など、部屋の形状が正方形や長方形でない間取りもおすすめできません。変わった間取りのマンション物件は、目立ちはするものの生活しづらく、入居者確保に手間取ってしまうからです。
部屋の形状自体はリフォームをしてもなかなか変えられないので、住宅として住みづらい間取りの物件に投資するのはやめておきましょう。
住居者形態に合わせた間取り
単身者向けには1R以上の間取りを選ぼう
マンション投資で入居者を確保したいと考えた場合、「その地域の世帯構成に合った物件」を選ぶことが重要です。入居者候補になる世帯の母数が多ければ多いほど、不動産投資の空き室リスクを減らせます。繁華街や教育機関の近くなど、単身者の多いエリアであれば1Rや1Kといった単身者向けの物件を中心に投資先を絞り込みましょう。
夫婦やカップルに適した2DK以上の間取り
若者向けのエリアに比べて、社会人やお子さんのいない夫婦等が多いエリアでは2DK以上の間取りをおすすめします。比較的、収入に余裕のある世帯をターゲットにすれば収入も増やせますし、エリア自体が人気を持っているケースが多いため、一旦、空き室になっても次の入居者をスムーズに見つけられるでしょう。余裕のある世帯を狙うことで、エリアの治安等をアピールしやすくなるのもポイントです。
ファミリー世帯に合うのは3LDK以上の間取り
ファミリー世帯を狙うなら、3LDK以上の広い間取りを選ぶと良いでしょう。
ただし、核家族化が進む現代においてファミリー向けの物件は数が限られるため、広い物件は価格が高かったり築年数が古かったりするケースも少なくありません。投資の費用が高くなるとローンを回収して黒字化するまでの期間が長引いてしまいますし、空き室になった場合の入居者探しが大変です。
まとめ
マンション投資を有利に進めたいなら、エリアに合わせて単身者向けの間取りや二人暮らし世帯向けの間取りを選ぶことをおすすめします。比較的小さな物件なら、投資の予算も抑えられますし、立地やエリアの人気が高い場所の物件は空き室リスクも少ないです。
闇雲な投資の先に利益はありません。マンション投資をするときは、物件の価格や立地だけでなく間取りや地域性との相性にも気をつけましょう。