マンション投資・経営を始めるなら持っておくと良い資格

  1. TOP
  2. 投資先コラム
  3. 不動産投資
  4. マンション投資・経営を始めるなら持っておくと良い資格

マンション投資・経営を始めるなら持っておくと良い資格

Share

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マンション投資などの不動産経営を始める際、勉強するべき項目はたくさんありますが、特別な資格などは必要ありません。しかし、資格を取るための勉強をしておけば、不動産投資がより有利になる資格は存在します。

では、どういった資格が不動産投資に関連しているのでしょうか?
こちらでは一般的に不動産投資が有利になるといわれる資格の概要をご紹介していきます。

資格の概要

宅建士は、不動産取引に関する国家資格を持つ専門家です。不動産取引は一般の人が日常的に結ぶ契約ではなく、関連する法律も複雑であるため、知識を持たない人が不利な取引にならないよう保護する役割を果たすために生まれました。

不動産会社には必ず有資格者を設置することが法律で定められており、不動産の契約時には宅建士が重要事項を説明しなければなりません。合格率20%程度の難関資格なので、取得するためにはしっかりと時間をとって勉強する必要があります。

不動産投資との関連

宅建士の試験範囲には民法や借地借家法、建築基準法、都市計画法、宅地建物取引業法といった、不動産関連の法律が多岐にわたり含まれています。

これらの法律は投資用の不動産物件を売買する際や、賃貸する際にも深く関連してきます。宅建士の勉強をして一定の知識を持っておけば、トラブルの予防や回避に役立つでしょう。

ただし宅地建物取引業者が自ら宅地建物の売主となる場合、「自ら売主制限(8種制限)」という規制の対象となるので、注意しましょう。

資格の概要

家計に関する幅広い知識をもとにファイナンシャルプラン(お金に関するライフプラン)を立て、相談を受けた人に対するアドバイスをするための民間資格です。1級から3級までありますが、不動産投資に関連する知識は2級程度の内容でおおむね掴めるでしょう。

不動産投資との関連

この資格は金融資産や投資、税金、住宅ローン、保険、年金、相続など、幅広い分野が試験範囲です。金融資産と関連付けた不動産投資への視点も身につきます。

さらにファイナンシャルプランナーの勉強をすれば、これらの知識を元に不動産投資の経費や収益を含めた、自らのファイナンシャルプランを立てられます。不動産投資は賃貸物件の経営にあたるので、長期的な資金計画が欠かせません。そうした視点を身につけられるという点もこの資格を勉強するメリットといえそうです。

資格の概要

ホームインスペクターはホームインスペクション(住宅診断)を行うための資格で、第三者の視点から住宅の劣化状況や欠陥の有無を見抜き、修繕の必要性や時期などについてもアドバイスを行います。

受験者はほとんどが建築士や宅建士の有資格者です。建築関連の実務に携わっている人が有利といえます。

不動産投資との関連

不動産投資には賃貸物件の取得が欠かせません。利回りを確保するために中古物件を購入する人も多いのですが、通常の素人には建物の状態がなかなか判断できないため、購入後に大きな修繕費がかかって利回りが悪化することもあります。その劣化状況が自分でわかるという点は、大きな強みといえるでしょう。

ただし資格の取得時の勉強で身につくのは知識だけなので、実務に携わっていない人が実際の現場で役立つ判断ができるとは限りません

資格の概要

分譲マンションに存在する管理組合という組織の運営や、マンションの構造に関する専門知識を有することを証明する資格です。管理組合のコンサルタントがよく取得している資格ですが、宅建士のような法律上の独占業務はありません。

宅建士よりも難易度が高い試験ですが、試験範囲がかぶっているため、宅建士を取得した人には比較的取りやすいといわれています。

不動産投資との関連

分譲マンションを区分取得して賃貸物件として貸し出す場合、物件の所有者として管理組合の総会や理事会に出席することがあります。その際、この資格を持っていることで有利に話し合いを進めやすくなるかもしれません。管理会社に委託せず、物件を自主管理する際に役立つ知識が得られます。

資格の概要

2014年の改訂以前は、「大家検定」という名称で知られていた民間資格です。不動産投資家や建築・不動産業界関係者の取得を前提とした資格で、顧客により良いサービスを提供するための知識を身につけ、健全で堅実な運用を長期的に続けてもらうことを目的としています。

不動産投資との関連

空き室対策や税知識をはじめ、不動産投資に関するあらゆる基礎知識を体系的に網羅しています。不動産投資家は誰しも大変勉強熱心ですが、個別の書籍などで学ぶことが多く、体系立てて不動産投資全体について学ぶ機会はあまりありません。そうした知識を整理して身に着けるためにこの資格の勉強は役立ちます。

それほど難しい試験ではないのですが、これらの知識を身につけておけばより自信をもって不動産投資にのぞめるでしょう。

ご紹介したように、不動産投資には特別な資格は何も必要ありません。しかし、不動産の経営には実にさまざまな分野の知識が必要とされるため、成功している不動産投資家は誰もが大変勉強熱心です。これらの資格について学んでおけば体系立てて知識を身に着けることができ、より有利な資産形成につながるかもしれません。