将来に備えてお金の余裕を作っておきたい場合、実物資産、それもマンション投資を始めるのがおすすめです。
ただ、実物資産の中にも稼ぎやすいもの、利益になりづらいものが存在します。投資をするなら、株やFXなどの金融資産にお金をかけてみたいと考える方もいるでしょう。
そこで今回は、実物資産の中でもマンション投資をおすすめする理由をご紹介します。
実物資産とは?実物資産の種類について
実物資産とは、「物理的に存在している財産」のことです。
投資商品としての実物資産は、大きく「不動産」「貴金属」「コレクターズアイテム」の三つに分類され、内訳は以下のようになっています。
- 不動産(土地・建物・太陽光発電など)
- 貴金属(金・銀・プラチナ・宝飾品など)
- コレクターズアイテム(絵画・切手・酒・カードゲームなど)
基本的に、「住む」「他人に貸す」など金銭以外の価値を持つ不動産や、希少性ゆえに値上がりを期待できる貴金属・コレクターズアイテムが投資の対象です。そのため、たとえば、スーパーに売っている大量生産の日用品や食料品のように、価格が安く値上がりの可能性が低い物品は投資の対象になりません。
実物資産のマンション投資とは
実物資産の中でも、今回おすすめするのはマンション投資です。マイホームとしてマンションを買うのではなく、「他人に貸して家賃収入を得るための財産」としてマンションを取得する投資手法のことを指します。
では、どうして実物資産の中でもマンション投資をおすすめするのかというと、不動産は景気の影響を受けづらいからです。実物資産以外の投資商品、株やFX、仮想通貨といった金融資産は、たとえば大企業の不祥事や倒産、戦争の危機といった政治・経済の事情によって暴落するリスクを抱えています。極端な話、利回りの高い新興国の通貨に投資をしていた場合、投資先の国が財政破綻を起こしたりクーデターで政権が交代したりした瞬間、通貨の価値がゼロになってしまう可能性もあるのです。
その点、実物資産は実体があること、用途があること自体に一定の価値があるため、大きな不況が起きてもすぐには価値が下がりません。また、安定した生活を送るためには家が必要不可欠です。景気が悪くなっても、多くの入居者は「もっと家賃の安い家に引っ越そう」とは考えないので、家賃収入のある投資家は損をしづらいのです。賃貸需要があるため、いざとなったら持っている物件を現金化することもできます。不況に強く、安定収入を得やすいからこそ、資産形成にはマンション投資がおすすめなのです。
実物資産のマンション投資を始めるメリット
マンション投資は、その他の実物資産投資よりも利益を出しやすいというメリットを持っています。なぜなら、マンション投資では入居者から家賃収入を得られるからです。通常、金や貴金属のような実物資産は、市場価格が上がっても資産を手放すまでは1円も自分の手元に入ってきません。
しかし、マンション投資は、入居者さえ確保できていれば毎月家賃収入を得られます。また、将来的に不動産の価格が上がり、マンションを買ったときよりも高く売れればその利益も入ってくるのです。仮に不動産の資産価値が下がっても、一定期間家賃収入を得ていれば不動産を売ったときの損失を抑えられます。キャピタルゲインしか望めない実物資産と違って、キャピタルゲインとインカムゲインの両方を狙える賃貸物件は、その分、稼ぎやすいのです。
実物資産と金融資産の違い
実物資産と金融資産の違いは、一言でいうと実体が存在するかどうかです。実物資産は実際に存在する物品をやり取りするため、たとえ景気が悪化してもある程度の資産価値が残ります。
しかし、金融資産の多くは、目に見えず手に取れない「信用」や「需要」によって価値が決まる資産です。紙幣の価値を担保する国が崩壊すればお金の価値もなくなりますし、企業が倒産すればその会社の株式は価値を失います。短期間で爆発的に価値が高まることもある分、急落するリスクを併せ持つのが金融資産です。
マンションオーナーの仕事と収入について
賃貸マンションオーナーになった場合、以下のような業務を行うことになります。
- 入居者探し
- 家賃の集金・滞納時の催促
- 住居・設備の修理とメンテナンス
- 退去時のクリーニング
- 管理費・修繕積立金・税金の支払い
ただ、マンションの管理に関しては、専門の業者に委託することが可能です。家賃収入の一部を物件の管理費に当てれば、物件を付きっきりで管理する必要はありません。忙しい社会人でも手間をかけずに始められるのが、マンション投資の魅力です。
まとめ
本業がある中で資産形成を目指して投資を始めるなら、金融資産よりも価値が下がりづらく、管理を委託すればオーナーとしての仕事もほとんどないマンション投資をおすすめします。
ただし、物件の維持費や管理費がかかるため、投資を成功させるためには需要のあるマンションを見極める知識が必要不可欠です。ローリスク・ローリターンな実物資産のマンション投資で、金銭的な余裕を持てるようになりましょう。