不動産投資にはワンルームマンション投資・一戸建て投資・一棟投資といったさまざまな種類があります。
ただ、これからマンション投資を始める初心者には、「リノベーション投資」がおすすめです。
とはいえ、リノベーション投資が何なのかを知らないと、ほかの投資商品と良し悪しやリスクを比較できません。
今回は、リノベーション投資の概要やメリット、近年リノベーションが注目されている背景等の解説を通じて、リノベーション投資の魅力をお伝えします。
目次
そもそもリノベーション投資とは何なのか
リノベーション投資とは、古い住宅の間取りを現代風にしたり、テレワークに特化した設備を取り入れたりするリノベーション工事を行い、不動産に新たな価値を持たせて運用するという不動産投資のやり方です。
入居時の状態に戻すことを目的としたリフォーム工事と違って、やり方次第でこれまで物件に興味を持たなかった層にもアプローチできるようになるという魅力があります。
リノベーション投資にはどんなメリットがある?
初期費用を抑えられる
リノベーション投資のメリットは、初期費用の安さです。安いマンションを買って数百万円でリノベーションすれば、新築・築浅マンションよりも圧倒的に安い予算で不動産賃貸経営を始められます。
築古物件であっても、リノベーション後は新築同然の内装です。古さや状態の劣化が弱みにならないので、間取りや設備が現代人の生活に合わない、駅から少し遠くて家賃が下がっているといった賃貸物件も、リノベーションの方向次第で再生させられます。
地域のニーズに合わせた改装ができる
リノベーション投資の魅力は、物件のある地域で求められている住居を作れることです。
ファミリー世帯向けマンションを広めの単身者向け物件にリノベーションしたり、女性の好みに合わせたデザインを施したりすれば、元の物件には興味を持たなかった層も入居者として取り込めるようになります。
人口が減り、空室や中古マンションが無数に存在する現代日本では、特徴のない普遍的な部屋を提供してもより立地が良くより家賃の安いライバル物件に入居者を取られてしまう可能性が高いです。そこで、リノベーションでライバル物件と差別化し、独自のニーズを掴めれば、マンション投資物件の入居率も安定するでしょう。
見た目が新しく入居者を見つけやすい
マンションの場合、同じ物件の他の部屋と家賃や間取りを比較されます。
しかし、リノベーション投資物件は一目で内装の新しさが分かるため、ほかの部屋より家賃が高くても納得されやすいですし、入居前後の賃下げ要求等もされづらいです。
また、近隣にある築年数が同程度の物件との比較でも、見た目の新しいリノベーション物件は入居者に注目されやすいという強みがあります。
条件が同程度なら新しく見える物件を好む入居者は多いので、リノベーション物件は入居者探しをしやすいのです。
リノベーション投資が人気を集める背景を解説
リノベーション投資が人気を集めている背景としては、以下のようなものが考えられます。
- 老後資金問題が問題視されるようになり、副業としての不動産投資に注目が集まっている
- 不動産投資の中でも初期費用の少ないワンルームマンション投資に根強い人気がある
- 条件の良い物件はあらかた抑えられているため、より初期費用の安いリノベ投資が注目された
また、テレワークの普及によって自由に使える時間が増え、趣味を兼ねてDIYで中古住宅をリノベーションし、売ったり貸したりしやすくなったのもポイントでしょう。
マンション投資初心者にリノベーション投資をおすすめする理由
マンション投資初心者にリノベーション投資をおすすめする理由は、投資のリスクを抑えやすいからです。
投資に失敗のリスクはつきものなので、長く投資を続けていくためには、成功も失敗も含めて様々な投資経験を積む必要があります。
その点、リノベーションは比較的少額で始められるので、失敗したとしてもダメージが小さく、再挑戦しやすいのです。
リノベーション投資の具体的なやり方
リノベーション投資は、中古マンションの購入とリノベーション、そして入居者探しの三段階で進めていきます。
ポイントは、物件だけ、リノベーションのプランだけを見るのではなく、物件を買う前にどうリノベーションすれば入居者を見つけやすくなるのか考えた上で投資することです。
良い物件を見つけたらリノベーションのプランを考える、リノベーションのプランを思いついたら条件の合う物件を探すという流れで、投資する物件を決めましょう。
まとめ
リノベーション投資は、コストとリスクを抑えて不動産投資を始められる方法なので、マンション投資初心者におすすめです。
ただし、適当な物件を適当にリノベーションすれば儲かるわけではありません。
物件選びにも物件に合ったリノベーションプランの考案にも不動産のセンスや知識が求められるので、マンション投資を始めるときは信頼できる投資のアドバイザーを探しましょう。